明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
まだまだ落ち着かない日々が続きますが、みなさまどのようなお正月を過ごされましたでしょうか。
さて、今年初の織物ブログは、昨年に引き続き織物が出来上がるまでの工程をご紹介します。
前回お話しした「糸決め」の次の工程は、「糸繰り」です。
染め出しから返ってきた糸は、十分に乾くよう使うまでつるしておきます。
糸を繰る段階になったら、
まず打振(棒で綛(かせ)を整え、糸のたるみや絡まりを解消します。)をして、糸を繰りやすくします。
トントン、という音がアトリエ内に響きわたります。
そのあと、五光(ごこう)に糸をかけ、枠をセットします。糸を引き出し、端を枠に少し絡ませて、糸繰り機のスイッチを入れると、五光と枠が回転し、枠に糸が巻かれていきます。
こちらは約100才の手造りの機械だそうです。
これでようやくヌキ(緯糸)が巻ける段階になります。
織り始められるまであと少し!です!
永井