フォーマルの帯は、白・金・銀のみで配色する、ということがあります。
白、と言っても、素材は練り糸、生糸、漆糸、など
艶があったり、透け感があったり、マットだったり、様々な「白」があります。
また、金銀糸にもさまざまな色、輝き具合、太さ、形状があります。
ですので、白・金・銀のみで配色する、と言っても
けっして単調にはならず、糸使い次第で工夫ができます。
一本の帯に使用する糸たちを並べてみました。
織る際に一瞬で見分けがつくように、それぞれ管の色を変えて巻いています。
こちらの2色の金糸の違いが分かりますでしょうか?
右側は明るく、左側は少し鈍い色ですね。
微妙ですが大きな違いです。
製織の際に見る配色表はこのような感じで、糸にひらがなをふって識別しています。
まるで暗号のようです笑
織ってみるとさまざまな色、かたち、質感が見えてきます。
制限がある中でも、表情豊かに。
永井