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筆 : 齋藤 康二

毎年厳かに行われる祇園祭り、

今年はご周知のように祇園祭りの扱いについてちょっとした論争があった。

八坂さんは厳かに行われるべき神事、また京都は観光都市として集客につなげたいという内容。

<祇園祭りの要約をクリック!>

事の始まりは平安時代初期、京の街で疫病が流行り八坂神社の神輿を迎えて

災厄を取り除くための行いであった神事。

それが今では日本三大祭りとしてユネスコ無形文化財にも登録され、

お祭り騒ぎを目当てに地方から、また海外からその優美な世界を堪能しようと

毎年何十万人という人で室町周辺はごった返しの状態になるのが現状。

そんな賑やかに行われる現代の祇園祭りは言葉通りお祭りなのか、

もしくはやはり平安時代に疫病から京の都を守った神事なのか。

さて、どちらが今の時代にふさわしいのだろうか、、、

難しい議題である。

京都の人からすると大切な鉾を守り、これは見世物ではなくやはり神事だ!

というに違いないが、また一方自慢の鉾を見てもらいたい願望もあるだろう、

そして地方から観光で来る方は京都らしい雅なお祭りという印象で訪れるのではないだろうか。

また本来の役割なら、あのコロナ禍中止という決断も甚だおかしいかもしれない。

さて、今後どのような意味合いをもって行われるべき事なのか、

私は見守るしかないかもしれない。

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筆 : 齋藤 康二