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筆 : 齋藤 康二

今朝の紙面に驚きの記事があった。

中東のサウジアラビアにて、イスラム教の聖地巡礼であるメッカを訪れる

巡礼(ハッジ)により約180万人が世界各地から集結したという内容の記事。

ハッジとは年に一度の大巡礼のことで、巡礼者(老若男女)は昼夜を問わず

遠方から遥々訪れ、メッカとその周辺を歩くのだそう。

驚くのはまだ6月のその数日、気温は50度を超える灼熱の猛暑だった。

サウジアラビア政府からの報告では熱中症と疲労、脱水症状などで約1300人以上が

亡くなったというから、尋常な暑さではなかっただろう。

近年、このような地球温暖化が原因とされる異常気象の報道が特に多くなった。

私は昭和の生まれなので、夏の猛暑といえば当時35度ほどだった記憶があるが、

熱中症などという単語はなかった覚えがある。

夏の思い出といえば山や川に遊びに行き、危ないこともあったが大人になる良い経験だった、

そうやって真っ黒になり過ごしてきた夏休みだったが、今の環境ではなかなか難しいだろう。

今は気温も35度を超える日がひと月を優に超え、老人や子供は熱中症にならないように

外での遊びや催しは時間をずらすか、気象庁からの警告で残念ながら中止となる時代。

先ほどの記事も想像を超える出来事であるが、これからの地球環境は人間とって

都合の良い快適なものではなくなり、過酷な条件となることはそう遠くないかもしれない。

筆 : 齋藤 康二