圧倒的に男性が多いと思われる骨董蒐集の道楽。
女性の比率は10%程ではないだろうか。
その理由は男の私にはよく分からない。
蒐集で問題なのが本物か偽物かのこの一点に尽きる。
まあ例え偽物でも本人が納得して満足していれば、何も問題はないのだが、思わぬ安くで手に入れた物が本物で大儲けしたいなどと言う不純な願いが出るからコレクションが台無しになる。
先日も海外ドキュメンタリー番組で古書の偽造を扱った番組があったので興味深く観たのだが、「コペルニクス」や「ニュートン」初版本を偽造し、逮捕され刑期を終えて番組に出演している張本人がその手口を公開すると言う珍しい番組であった。
彼によると紙に時代がかったシミを付けたり、オリジナルにある誤印刷やハンコの誤字まで徹底的に真似ると言うから専門家でさえ見過ごして本物の証明書を付けて博物館に納めてしまうらしい。
またこの話とは別に中国の贋物販売人は何千年前の棺に偽物の副葬品を入れて地中に埋め戻し、お客に今初めて発掘したかのように現場で掘り起こして贋物を本物に見せかけると言う手口の話を聞いたことがある。
ここまで手の込んだ仕掛けがしてあれば誰でも騙されて当然であろう。
世の中にはそんな甘い話は無いと心せねばならないのだ。