江戸時代前半の寛文年間に作られた小袖を「寛文小袖」と言います。
右身頃に大柄な文様を配し、余白を活かした大胆な構図取りが特徴です(*‘ω‘ *)
添付画像の品はそんな寛文模様の特徴を有した京都国立博物館所蔵の一点で、
この柄を見るに「大きな菊の模様」だと思われた方が多いのではないかと思います。
実際、菊はモチーフのひとつですが、花びらと思しき表現は実は「棕櫚(シュロ)」なのだとか。
ある図録で河上繁樹先生(関西学院大学)がそう解説されてまして、
その根拠が寛文七年刊行の雛形本の注記にあるとのことでした。
寛文当時の出版物にかかれているならそれは間違いない( ..)φメモメモ…と頭には入れながらも、
肝心のその雛形本注記がどんなものなのか見たことがない。。。
で、ダメ元で先ほど「御ひいながた」をググってみるとですね、、、なんと出ました。
全て参照できる。
国立国会図書館デジタルコレクションすごい。
ちょっと便利すぎて笑ってしまいました(;^ω^)
確かに注記に「きくにしゅろ」(画像左下参照)とあります。
おそらくこれのことですね(*^^)v
齋藤織物が手掛ける帯にも、この構図が題材となった品がございます。
M様、秋にはしっかり仕上がる予定で手配していますのでしばしお時間ください!
ぎをん齋藤 大城
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