大徳寺の塔頭のひとつ、孤篷庵(コホウアン)が7年振りの特別公開期間中ということで行ってまいりました。
丁度一年前に今宮神社とあぶり餅の記事をブログにあげましたがそのご近所です。
(※パノラマ撮影でちと歪んでます。実際は直角の交差点で、北進すれば今宮神社楼門、西進すれば孤篷庵というポイントから撮影。本当にすぐの距離です)
孤篷庵は、安土桃山時代から江戸時代前期に活躍した大名茶人・小堀遠州が建立しました。
小堀遠州は建築家であり、作庭家であり、書家であり、この時代の文化サロンの中心的存在であった総合芸術家。
京都の寺社をまわればあちこちでその名前を目にします。
(二条城、南禅寺、仙洞御所、青蓮院、高台寺、曼殊院等々etc….多過ぎ_:(´ཀ`」 ∠):マダマダアルヨ…)
その小堀遠州が自ら設計し、晩年を過ごした孤篷庵。
こだわりのポイントが凝縮されまくりの空間でした。
ツアー形式でのグループ拝観。
撮影はやっぱりダメでした( ;∀;)
「拝観謝絶」
丁重な言い回しにも関わらず、謝絶って響き……グサっときません?大城だけ苦笑?
でも今回は入れます。
お金ちゃんと払いました。
荷物も全部預けました。
建物傷付けません。
撮影もできないから、もう全てを脳裏に焼き付けるつもりで臨みます(。-`ω-)キリッ
実際、拝観が始まりますとスタッフの方が丁寧に解説してくださいました。
細かいウンチクはここでは割愛しますが、大きな見所は、この庵が「一艘の舟」に見立てられているという点です。
「孤篷庵」の「篷(ホウ)」の字は草冠ではなく竹冠。
竹や茅(カヤ)などで編んだ、舟や家屋を覆って雨風をしのぐもの、という意味の漢字で、単独で「篷(トマ・フネ)」とも読みます。
「孤篷」は文字通り「一艘の舟」なんですね。
近江長浜生まれの小堀遠州が琵琶湖の情景に想いを馳せ、自らのために設計したというのも強く頷ける銘であり造りです。
(※ちなみに草冠の「蓬」はヨモギです。全然意味が違う。要注意)
ウンチク割愛と言いましたが、大城自身の備忘のために笑、湖を想起させるポイントはちょっと箇条書きしておきます。
①「船岡山」を孤舟に見立てた借景
②「茶室『忘筌(ボウセン)』」
…「 筌 は魚を得る所以に、魚を得て筌を忘れ、蹄 は兎を得る所以なれば、兎を得て蹄を忘る『荘子』」に因む席名。
(目的と手段を取り違えないように、という意味合い。晩年を迎えた自らに向けてのメッセージでもあったのでしょうか)
③「忘筌」の扁額に対面して「露結」と刻まれた手水鉢があるが、これは兎を意味する「露結耳」に由来。
この手水鉢が臼型というのも兎の餅つきからなんですかね?荘子最後の一文の回収の仕方がオシャレですわ~(;´Д`)タマラン!
④庭はあちこち近江八景
ざーっと書くとこうですが、他にも胡粉(ゴフン:貝の顔料)で刷った天井の木目とか、縁側が舟入りみたいな雰囲気だったりとか、扁額が舟底板?とか、兎にも角にもいっぱいの隠し味。
こんな書き方するとちょっと軽々しいですが、孤篷庵は小堀遠州の「秘密基地」と感じました。
隠れ家というか、男子はみんな大好き「俺の基地」です( *´艸`)ウフフヒミツダケドミンナミテネ
自分のこだわりがこうして形にできるというのは幸せなことですよね。
大城も皆さんのこだわりも汲み取って、しっかり良い物ご用意しないといけないな!と大いに刺激を受けました٩( ‘ω’ )و
さーて、次はどこを巡りましょうか。
とりあえず帰りはあぶり餅を買って帰ります。
脳みそ使いすぎました笑笑。
ぎをん齋藤 大城
:075-561-1207 :gionsaito-ohshiro@outlook.com