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  • 2023.07.05
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題名:琳派十二四季

さて、七月に入りもの作りはいよいよ袷に移る時期である。 先日もこの秋に開催する京都陳列会の「テーマ」をご紹介したが、 今、同時に新たなもの作りも進めている。 まず屏風を想像してほしい、大きな額縁に四季折々の草花が描かれた六曲一隻や 四曲一双、金箔をベースに琳派特有の豪華絢爛な世界を想像すると…
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  • 2023.04.29
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御所解染帯復刻版 追加情報

さて、また御所解染名古屋帯の追加情報! 今回はこの復刻版の刺繍について。 御所解染帯の制作過程において一番慎重に進めていくが「刺繍」。 理由としてはやはりコストの割合が大きく、それゆえ柄全体のバランスを保ちながら 地色に合わせた色の配色をし、限られた数を配置することが求められるからである。…
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  • 2023.03.30
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ぎをん齋藤の御所解染帯、半世紀ぶりの復刻続き

先日、ようやく「御所解復刻版」の地色が染め上がり、これから墨入れ、摺疋田、刺繍に取り掛かる。 これまでの作業工程は約50年前の御所解文様の輪郭から細部まですべてを正確に紙に写し取り、 その魅力を生地(縮緬)に最大限復活させることに集中してきた。 結果、地色が染まっただけの状態でも素晴らしい出来…
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  • 2023.03.14
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御所解染名古屋帯の復刻

約50年前の「ぎをん齋藤御所解染帯」を現代に蘇らせるプロジェクトを進めている。 それは約半世紀前の商店、齊藤呉服店で制作されていた唯一の”御所解染帯”で、 当時から店の看板商品として京都の花街を中心に多くの方に愛されていた品であった。 そして今回、元となったそのオリジナルといっていい御所解文様…
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  • 2023.03.07
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第33回東京六本木武原展示会

今年で33回目の六本木武原展示会、もう随分長く続けている催しの一つで ”東京”と言えばまずこの会を思い出すほどである。 忘れもしない私がまだ学生の頃、何度か手伝いを親から命じられ、下足番としてお客様の履物を 番号札と一緒に玄関先の棚に並べながら一日中立ちっぱなしの手伝いをしたことがあった。…
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  • 2023.02.13
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御所解染名古屋帯の価格改定

創業当時から何も変えず、オリジナルを保ちながら作り続けている「御所解染名古屋帯」を ”令和5年4月1日”から価格改定することになった。 先代が仕事に就いた昭和47年頃は約18万円、高度経済成長を経験し、バブル崩壊後の急速な景気後退から 消費税増税など、激動の昭和と政治経済の狭間で、我々の御所解…
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  • 2023.02.01
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シルクロードと齋藤織物謹製

グループ会社齋藤織物では毎朝ラジオ体操と掃除を済ませてから仕事にかかっている。 ガチャン、ガチャンと手機独特のリズムが空間に響き渡る。 小刻みに踏板で経糸を上げ、杼(ひ)を左右交互に通して緯糸(ぬきいと)を 織り重ねていくその音色はとても心地よく、またそれを何時間も続ける職人の体力と集中力には…
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  • 2023.01.18
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祇園甲部歌舞練場この春再開

令和5年4月、この春に祇園甲部歌舞練場が新開場記念となる。 思い起こせば平成28年、戦後以来の大規模改修工事が始まりようやく完結を迎え、 この春に「新華舞台祇園繁栄、あらたなるはなぶたい ぎおんのさかえ」と題し公演することが決まった。 祇園界隈も歌舞練場と桜という京都らしい春の風物詩を堪能でき…
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  • 2022.12.02
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がんばれニッポン!

今朝のニュースで日本があの強豪チームスペインに勝利したのを知った! なんと、世界トップクラスのチームにヨーロッパのお家芸であるサッカーで日本が勝つなんて 素人の私でも興奮する朗報、スペインに7-0で負けたコスタリカに負けた時点でワールドカップの 怖さを大勢のファンが痛感していた矢先の出来事、余…
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  • 2022.11.17
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ぎをん齋藤の辻が花

先日、女将から辻が花の帯を見せられた。 自身の持ち物であるそれはとても簡素な帯でタイコには柄が藤と菊しかなく、 ”仕上げ”と呼んでいる墨描きは装飾というより、その存在に気付かないほどの淵括りで 終わっている代物である。 特に強烈な印象だったのはその素朴な帯の地色がとても魅力的な深い緑で染めら…