日記帳

店主日誌

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  • 2022.10.14
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広島へ茶の湯を訪ねて

先日、広島は上田宗箇流を訪ねた。 広島駅から山陽本線に乗り約10分、西広島駅で降りたらタクシーですぐの場所に 小高い丘があり、右手に入ると簡素だが立派な門構えが見えてくる。 その門前には打ち水がしてあり、隅々まで手入れが行き届いたその先に足を踏み入れると 何とも言えない緊張感と空気に包まれ、…
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  • 2022.09.27
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ぎをん齋藤特製古渡更紗のひざ掛けハンカチ

さて、今週土曜日10月1日からいよいよ秋の陳列会を弊店で開催する。 今回は新しく改装した店先に加え、2階も展示場として活用しゆったりと 楽しんでいただくのが目玉の一つとなっている。 陳列は当店独自の商品構成でまとめ、普段着からフォーマルまで幅広く皆様にご覧 いただけるよう品種別に部屋割りをし…
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  • 2022.09.15
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第73回京都秋の陳列会

さて、9月も半ばになり幽玄の月を見上げると秋を感じるこの頃、 ぎをん齋藤は来月の「第73回京都秋の陳列会」に向け粛々と準備を進めている。 今回はご案内にあるように主題は”琳派”。 桃山後期に現れた本阿弥光悦、俵屋宗達などそれまでとは全く違う表現方法で作品を生み出した絵師たち、 そこから派生し…
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  • 2022.08.29
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9月1日からの再開に向けて

先般お知らせしていた店の改修工事は無事に終了し、昨日から社員全員で大掃除に取り掛かっている。 隅々まできれいに整理整頓された店内はやはり気持ちのいいものである。 一月前、工事に備え店内掃除のため日頃はめったに開けない物置や戸棚を物色し整理を行った。 正直、長年の埃がびっしりと棚や箱の上に積もっ…
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  • 2022.07.24
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ぎをん齋藤と祇園祭り

7月1日に四条八坂神社の本殿で吉符入りから始まった祇園祭も、本日後祭りの巡行が滞りなく行われ、 京の夏の祭事が無事に終わった。 祇園祭というと”コンチキチン”と調子のよい祇園囃子が耳に心地よく、これを聞くとさあいよいよ夏の京都が始まる! という気分になるのは京都人以外の方も同じではないだろうか…
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  • 2022.06.24
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美しき色、いにしへの裂

まだ記憶にある人も多いと思うが、以前2017年6月から8月の終わりまで、京都岡崎にある細見美術館にて 故齊藤貞一郎が蒐集した「古裂」の展覧会を約2か月の間行った。 当時本人の真意は、ブログにもあるように大変光栄なことだが、古裂の展覧会となると集客の反応も含め、 諸々心配事があると綴っており、ま…
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  • 2022.06.13
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貴重な職人文化

この春からぎをん齋藤はようやくすべての催事を再開し、またエンジンに火を入れ直して再スタートである。 そのためもの作りに関しても各職方へ染め出す点数を少しづつ増やし、平時の状態に戻していかなければならない、 なぜならこのコロナ禍で職方も大きな損害を受け、存続さえ危うい職人も出てきているのが現状だか…
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  • 2022.05.25
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三ツ星のおもてなしを目指す

先日、遠方から若いお客様が3名来られた。 京都観光の初日にも拘らず、真っ先に予約をとって朝早くから来られたことを思うと、 よほどの着物ファンだったのだろう。 ご存じのように当店は典型的な京町屋の商売、よく目にするショールームはなく軒先には 齋藤の暖簾と行燈がかけてあるだけで、一見何屋か見当も…
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  • 2022.04.19
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カルティエと京都、伝説と革新、受け継がれる心

先日、京セラ美術館で「カルティエと京都、伝統と革新、受け継がれる心」 というテーマで、トークセッション・ジュエリーの展覧会が行われていたので参加した。 1900年初頭から続く、パリを拠点としたカルティエの伝統と格式、また現在の ジュエリー界を牽引しているその魅力と原動力をカルティエ・プレジデン…
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  • 2022.03.24
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琳派との出会い

先般、本阿弥光悦から琳派の流れに沿って実物を数点拝見できる機会に恵まれた。 なかなかお目にかかれるものではない貴重なそれらをガラス越しではなく、 手が届くような近さで隅々まで観察できる機会に恵まれたことはとても幸運である。 桃山後期、光悦の書から宗達の水墨画、江戸中期、光琳のモダニズムな画風な…