京都国立博物館にて開催されていた「雪舟伝説」。
非常に見応えがありました。
雪舟の国宝6点が一堂に会するとあって、私も平日に訪れたのですが、館内には老若男女国籍問わず非常に多くの方が。さすが雪舟。カリスマです。
その展示のなかで、個人的に一番面白いなぁと思って拝見しましたのは、司馬江漢の「江漢西遊日記」。(参照:東京国立博物館デジタルライブラリー:ページ一覧の№19)
司馬江漢は江戸時代中~後期の画家ですが、自身が西日本を旅した際の日記になります。
そこに、久能寺(現在の鉄舟寺)から富士山を望んだ際の感動が描かれた一節がありまして、「雪舟はここからの眺望を描いたに違いない!」と熱く語っておられます。
雪舟が描いたと伝えられる「富士三保清見寺図」。(参照:永青文庫美術館所蔵)
室町時代の画家が描いた、富士山・三保松原・清見寺をひとつにまとめた構図が、300年の時を経てもなお、江戸時代の画家に多大な影響を与えていたことがよぉ~くわかります。
これって現代で言うところの聖地巡礼みたいなものですよね笑
ただ、当時の日本にはSNSなんて媒体もなければ、印刷ですらもまだまだ黎明期であること考えるとその感動もひとしおと申しますか、そりゃ江漢さんも筆を持つ手が震えたのではないでしょうか笑。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」然り、いろんな切り取り方で愛でられてきた富士山。最近では某コンビニの上から観える富士山が世間を賑わせているようですが苦笑、大城的には江漢さんの感動に想いを馳せて、いつかこの鉄舟寺を訪ねてみたいなぁと思うのでした(´艸`*)
ぎをん齋藤
大城 大
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2024.05.27