前回に引続き、Instagramで取り上げた帯のご紹介です(^^)/
また織組織の話になりますが、風通は二重組織となってまして、
縦横だけじゃなくて高さというかやや厚みを感じる素材。
この立体的な組織が文字通り「風を通す」ので、「風通」と呼ばれます。
本品はその風通の黒地に、なんとも不思議な幾何学模様を描いています。
知恵の輪のような、窓枠かはたまた扉の絵か。
見方によっては禅の「○△□」かな?とかいろんな事を想像して楽しくなる帯です。
以下はあくまで大城の私見、見立てで語っているだけなので、皆さんもどうぞ自由に連想いただければと笑。
大城はこちらの帯柄、シュルレアリスムの絵画と見立てました。
あのダリとかマグリットとかのシュルレアリスム(超現実主義)です。
先代は広く洋画にも目を向けた物作りを手掛けていましたので、あながち大ハズレでもないだろうと
自分では勝手に納得しています(。-`ω-)キットソウニチガイナイ
そう見るとなんだか不思議な思惑の世界に迷い込んでしまいそうな気がしませんか?
私だけ笑?
という訳で、あわせる着物にもそんな西洋絵画を思わせる一枚をもってきています。
こんなことばかり考えているものだから、ムクムクと美術館に行きたい欲求が出てきました。
今夏も随分と暑くなりそうですしね。
冷房の効いた屋内で、夏のお着物もお楽しみくださいませ笑。
ぎをん齋藤 大城
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